Googleアナリティクス(GA4)の見方|初心者が最低限チェックすべき5つの指標

Googleアナリティクス(GA4)の見方|初心者が最低限チェックすべき5つの指標

「Googleアナリティクス(GA4)を入れたものの、画面が複雑で何を見ればいいか分からない」「数字はたくさん出てくるが、どれが重要な指標なのか判断できない」——中小企業のマーケティング担当者からよく聞く悩みです。

2023年7月のユニバーサルアナリティクス(UA)終了から3年近くが経過しましたが、GA4は画面構成や指標の概念が大きく変わったため、いまだに使いこなせていない企業が多くあります。本記事では、初心者がまず最低限チェックすべき5つの指標と、その確認手順、改善アクションへのつなげ方を、画面操作レベルで解説します。

読み終わる頃には、毎週15分の確認ルーティンで「自社サイトの健康状態」を把握できるようになります。

なぜGA4の見方を覚える必要があるのか

「なんとなく集客」から「データドリブン集客」へ

多くの中小企業では、ホームページや広告の効果測定を「問い合わせ件数」だけで判断しています。しかし問い合わせは結果指標であり、その手前にある「訪問者数」「滞在時間」「離脱ページ」を把握しないと、改善のヒントは見つかりません。

GA4はGoogleが無料で提供するアクセス解析ツールで、世界中のWebサイトの約85%が利用している事実上の標準ツールです。正しく使えば、施策の良し悪しを数字で判断できるようになり、限られた広告予算や制作リソースを効果の高い施策に集中投下できます。

📊 データ活用企業の差

調査によると、Webデータを月1回以上分析している企業はそうでない企業に比べて、Web経由の問い合わせ獲得単価(CPA)が平均30〜40%低いというデータがあります。GA4を見る習慣が、そのまま広告効率の差につながります。

UAとGA4の違いを理解しないと数字を読み間違える

UAとGA4では「セッション」「直帰率」など同じ用語でも定義が変わっています。UA時代の感覚でGA4の数字を見ると、「直帰率が下がった」「セッション数が増えた」と誤って判断してしまうケースが頻発しています。

たとえばGA4では「エンゲージメントセッション」という新概念が導入され、10秒以上の閲覧やコンバージョン発生があったセッションのみを「価値あるセッション」とカウントします。この違いを理解せずに数字だけ見ても、改善には繋がりません。

初心者は「全機能の理解」より「5指標の習慣化」が先

GA4には膨大な機能がありますが、初心者がいきなり全機能を使いこなそうとすると、画面の複雑さに挫折します。実際、Web集客で成果を出している中小企業の多くは、たった5〜7指標を毎週決まった曜日にチェックする「定点観測」を続けているだけです。

本記事では、最初の3か月は5指標だけに絞ることをおすすめします。慣れてから徐々にカスタムレポートやイベント設定に手を広げていけば十分です。

GA4を見る前に押さえておく前提知識

GA4の基本構造(プロパティとデータストリーム)

GA4は「アカウント>プロパティ>データストリーム」という3階層で構成されています。アカウントは会社単位、プロパティはサイト単位、データストリームは「Web」「iOSアプリ」「Androidアプリ」といった計測対象単位です。

中小企業の場合、自社サイト1つにつきプロパティ1つ、データストリーム1つというシンプルな構成が一般的です。複数サイトを運営している場合は、プロパティを複数作成して切り替えながら見ます。

知っておきたい7つの基本用語

GA4の画面で頻出する用語を、ここで一度整理しておきます。

📊 GA4の基本用語

用語 意味
ユーザー サイトを訪問した人の数(重複なし)
セッション 訪問1回のまとまり(30分操作なしで終了)
エンゲージメント 10秒超の閲覧やCV発生など「価値ある行動」
イベント ページ閲覧・クリック等のあらゆる行動
キーイベント 旧「コンバージョン」。重要なイベントの達成
ページビュー ページが表示された回数(同じ人の再表示も含む)
参照元/メディア どこから流入したか(Google検索/SNS等)

レポートメニューの全体像

GA4の左サイドメニューは、上から「ホーム」「レポート」「広告」「探索」「管理」と並んでいます。日常的に使うのは主に「ホーム」と「レポート」の2つです。

「ホーム」では現在のリアルタイム状況や直近の傾向がダッシュボード表示されます。「レポート」配下には「リアルタイム」「ライフサイクル(集客・エンゲージメント・収益化・維持率)」「ユーザー」が格納されており、本記事で扱う5指標はすべてこの中から確認できます。

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最低限チェックすべき5つの指標と確認手順

ここからが本記事の中心です。中小企業のマーケティング担当者がGA4で最初に見るべき5指標を、画面操作の手順とともに紹介します。

指標 1ユーザー数(サイトに何人来ているか)

サイトの全体ボリュームを把握する最も基本的な指標です。「レポート>集客>ユーザー獲得」または「レポート>ユーザー>ユーザー属性>概要」で確認できます。

前月比・前年同月比で増減を見て、季節要因や施策の影響を判断します。たとえば広告出稿を始めた月にユーザー数が伸びていなければ、広告のクリック計測が正しく設定されていない可能性があります。

判断基準:業種にもよりますが、月間ユーザー数が1,000人未満なら集客強化、3,000人を超えていればCVR改善にも力を入れる、というのが一つの目安です。

指標 2参照元/メディア(どこから来ているか)

流入経路の内訳を見る指標です。「レポート>集客>トラフィック獲得」で確認します。「セッションのデフォルトチャネルグループ」または「セッションの参照元/メディア」で表示を切り替えられます。

主なチャネルは Organic Search(自然検索)/Direct(直接訪問)/Paid Search(リスティング広告)/Paid Social(SNS広告)/Organic Social(自然SNS)/Referral(他サイトからのリンク) の6つです。

注目ポイント:自然検索の比率が極端に低い(10%未満)ならSEO対策が手薄、SNS流入がゼロならSNS発信を始める、といった判断につながります。

指標 3エンゲージメント率(質の高い訪問の割合)

UAでいう「直帰率」の対義語にあたる指標で、「価値ある訪問だったセッションの割合」を示します。「レポート>ライフサイクル>エンゲージメント>概要」または各レポートの右側で確認できます。

10秒以上の滞在・2ページ以上の閲覧・キーイベント発生のいずれかを満たすセッションが「エンゲージメントセッション」とカウントされます。

判断基準:BtoB系サービスサイトで55〜65%、ECサイトで60〜70%、メディアサイトで50〜60%が一般的な水準です。40%を下回るならコンテンツ改善が急務です。

指標 4ページ別パフォーマンス(よく見られているページ)

サイト内のどのページが多く閲覧されているかを把握する指標です。「レポート>ライフサイクル>エンゲージメント>ページとスクリーン」で、URL別の表示回数・ユーザー数・平均エンゲージメント時間が確認できます。

トップページや会社概要が上位に来るのは普通ですが、特定のサービスページや事例ページが上位に上がってきた場合、それが集客の柱になっている証拠です。逆に問い合わせフォームの直前ページの離脱が多ければ、フォーム改善が必要です。

活用例:閲覧上位5ページの内部リンクを見直し、関連ページへの導線を強化することで、サイト全体の回遊率を上げられます。

指標 5キーイベント(コンバージョン数とCVR)

サイトの最終ゴールに対する達成数を測る最重要指標です。「レポート>ライフサイクル>エンゲージメント>コンバージョン」または「キーイベント」で確認します。

事前に「お問い合わせ送信完了ページの閲覧」「資料DLボタンのクリック」などをキーイベントとして設定しておく必要があります。GA4の管理画面の「データの表示>イベント」から、該当イベントの「キーイベントとしてマーク」をONにすることで設定できます。

CVR(コンバージョン率)の計算:キーイベント数 ÷ セッション数 × 100。BtoBサイトで0.5〜2%、BtoC ECで1〜3%が一般的な水準です。

💰 計算例

CVR = 月間20件 ÷ 月間2,000セッション × 100 = 1.0%

この場合、CVRを2%まで改善できれば問い合わせは月40件に倍増します

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GA4初心者がやりがちな5つの失敗

失敗1:キーイベントを設定せずに使い始める

GA4を導入したものの、肝心のコンバージョン(キーイベント)を設定していないケースが非常に多く見られます。これではせっかくのデータも「ただの訪問者数集計」に終わってしまいます。

❌ よくある失敗

「お問い合わせ完了ページを設定していない」ため、何件問い合わせが来たのか、どの広告経由で来たのかが追えない。広告費を払いながら効果測定ができていない状態は、月10万円の広告予算なら年間120万円を闇雲に使っているのと同じです。

導入直後にやるべきことは、サンクスページのURL(例:/contact/thanks/)を「キーイベント」として登録することです。GA4管理画面>データ表示>イベントから「ページ閲覧」をベースにカスタムイベントを作成し、キーイベントマークを付けます。

失敗2:自分のアクセスを除外していない

制作者や社内スタッフのアクセスがそのまま計測されていると、データが正確になりません。特にユーザー数が少ない初期のサイトでは、社内アクセスだけで全体の20〜30%を占めることもあります。

GA4管理画面>データストリーム>「タグ設定を行う」>「内部トラフィックの定義」から、自社のグローバルIPアドレスを登録することで除外できます。在宅勤務環境では「データフィルタ」と組み合わせて運用するのが現実的です。

失敗3:UAの感覚で「直帰率」を探してしまう

GA4では「直帰率」が標準では非表示になっており、代わりに「エンゲージメント率」が中心指標になっています。UAの感覚で直帰率を探し続けて挫折するケースをよく見ます。

どうしても直帰率を見たい場合は、「レポートをカスタマイズ」から指標として追加できますが、まずはエンゲージメント率に頭を切り替えることをおすすめします。

失敗4:データ保持期間を短いままにしている

GA4のデフォルトのデータ保持期間は2か月です。これを変更しないと、3か月以上前のデータが見られなくなり、前年同月比較ができなくなります。

管理画面>データ設定>データ保持から「14か月」に変更しておきましょう。これは無料版GA4で設定できる最長期間です。導入直後に必ず行うべき設定です。

失敗5:数字を「見るだけ」で施策につなげない

GA4のレポートを毎週眺めているのに、サイトもコンテンツも一向に改善されない——これが最大の失敗パターンです。データは行動に結びつかなければ価値がありません。

⚠️ 注意

「数字を見ること」と「数字をもとに改善すること」は別物です。週1回15分のチェックタイムには、必ず「来週何を試すか」を1つ決めるルールを作りましょう。LP文言の変更、CTAボタンの色変更、タイトルタグの修正など、小さな施策で構いません。

毎週15分でできるGA4チェックルーティン

毎週月曜の朝にやる固定タスク

GA4を活用するコツは「習慣化」です。曜日を固定して、決まった時間に決まった指標を見るルーティンを作ることが、何よりも重要です。

おすすめは月曜の朝、業務開始前の15分。前週月〜日のデータを以下の手順で確認します。

ステップ 1期間を「先週」に設定(2分)

画面右上の日付セレクタから「先週」を選択し、比較対象を「前の期間」に設定。これで前週との増減が一目で分かります。

ステップ 25指標をチェックしてメモ(10分)

本記事の5指標を順にチェックし、Excelやスプレッドシートに数値を記録します。固定フォーマットを作っておくと毎週の入力が楽になります。

ステップ 3今週の改善アクションを1つ決める(3分)

「先週エンゲージメント率が下がっていたページXのファーストビューを修正する」「Organic Searchが減っていたのでブログ記事を1本追加する」など、必ず1アクションを決めて記録します。

月次レビューでは「前月比+施策効果」を整理

毎月1日(または営業初日)には、前月分の月次レビューを30分かけて実施します。週次データを月単位に集計し、前月比・前年同月比をグラフ化します。

その月に実施した施策(広告出稿・LP修正・ブログ投稿等)と数字の動きを照らし合わせ、「効果があったもの」「期待外れだったもの」を分類します。これを蓄積すると、自社サイトの改善ノウハウが形式知化されていきます。

四半期に一度、第三者の視点を入れる

毎週・毎月見ていると、自分の中で「この数字はこういうもの」という固定観念ができてしまいます。3か月に一度は、Webコンサルタントや代理店、もしくは社外の経験者にデータを見てもらい、第三者視点でフィードバックをもらう機会を作りましょう。

外部の目を入れることで、内部にいると気づかない改善ポイントが見えてくることがよくあります。WEB FLEEKでもGA4データの無料診断を実施していますので、お気軽にご相談ください。

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まとめ|まずは5指標を3週間続けてみる

GA4は機能が膨大で、すべてを使いこなそうとすると確実に挫折します。本記事で紹介した「5指標 × 週15分チェック」を、まずは3週間続けてみてください。3週間あれば習慣化の壁を越えられ、データを見ることが自然と業務の一部になります。

そして数字を見るだけで終わらせず、必ず「来週何を試すか」を1つ決めることを忘れないでください。データドリブンマーケティングとは、難しい分析テクニックを使うことではなく、「数字を見て、決めて、動く」というシンプルなサイクルを回し続けることに他なりません。

💡 ポイント

GA4で見るべき5指標は「ユーザー数/参照元/メディア/エンゲージメント率/ページ別パフォーマンス/キーイベント」。これだけ押さえれば、サイトの健康状態は十分把握できます。

もしGA4の初期設定(キーイベント設定・内部IP除外・データ保持期間変更)でつまずいている、もしくは「どう数字を読み解いて施策に落とせばいいか分からない」という状況であれば、ぜひ一度WEB FLEEKの無料相談をご活用ください。貴社サイトのGA4データを実際に見ながら、優先すべき改善ポイントを30分で整理します。

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よくある質問(FAQ)

Q. GA4は無料で使えますか?

はい、GA4は無料で利用できます。月間最大1,000万イベントまでなら無償版で問題ありません。中小企業のほとんどのサイトは無償版で十分です。大規模サイト向けには有償版「Google Analytics 360」もあります。

Q. GA4とSearch Consoleの違いは何ですか?

GA4はサイト訪問後の行動を分析するツール、Search Consoleは検索結果でのサイトの表示・クリック状況を分析するツールです。両方を連携させて使うことで、検索流入から成約までの一連のデータが見えるようになります。

Q. GA4のデータが正しく取れているか確認する方法は?

「レポート>リアルタイム」を開いた状態で、別タブで自社サイトを開くと、リアルタイムレポートに自分のアクセスが反映されるはずです。反映されない場合はタグの設置ミスが疑われます。GoogleタグマネージャーやGA4タグの設定を見直してください。

Q. UAから移行したデータは引き継げますか?

UAとGA4は計測の仕組みが根本的に違うため、データを直接引き継ぐことはできません。UAのデータは2024年7月以降アクセス不可となっているため、過去データが必要な場合は事前にBigQueryやCSVでエクスポートしておく必要があります。今からGA4を始める場合は、現時点からの新規データを蓄積していく形になります。

Q. 専任担当がいなくてもGA4を運用できますか?

本記事で紹介した5指標と週15分のルーティンに絞れば、専任担当でなくても十分運用可能です。社長や営業担当が兼任で見ている中小企業も多くあります。設定や複雑な分析が必要な部分のみ外部代理店に依頼するハイブリッド型がおすすめです。


この記事はWEB FLEEKが執筆・監修しています。LINE公式アカウント構築・広告運用・LP制作・動画制作まで、デジタルマーケティングをワンストップでサポートしています。

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