Google広告 2026.07.02

リスティング広告とディスプレイ広告の違い|目的別の使い分けと予算配分

リスティング広告とディスプレイ広告の違い|目的別の使い分けと予算配分

「Google広告を始めたいけれど、リスティング広告とディスプレイ広告のどちらに予算を使えばいいのか分からない」——そんな悩みを抱える中小企業の経営者・マーケティング担当者は少なくありません。この2つは同じGoogle広告のメニューでありながら、役割も費用対効果もまったく異なります。使い分けを誤ると、せっかくの広告費が成果につながらないまま消えてしまうこともあります。

この記事では、リスティング広告とディスプレイ広告の違いを「仕組み・費用・向いている目的」の観点から徹底比較し、予算別・目的別のおすすめ配分パターンまで具体的に解説します。読み終える頃には、自社がどちらを優先すべきか、迷わず判断できるようになります。

なぜリスティング広告とディスプレイ広告の比較が必要なのか

Google広告には大きく分けて「リスティング広告(検索広告)」と「ディスプレイ広告」の2種類があります。どちらもGoogleが提供する広告メニューですが、ユーザーとの接点も、期待できる成果も大きく異なります。

まずは両者がどう違うのか、基本的な仕組みから整理していきましょう。

リスティング広告とは「検索した人」に届ける広告

リスティング広告は、ユーザーがGoogleで検索したキーワードに連動して、検索結果の上部や下部に表示されるテキスト広告です。「渋谷 税理士」「エアコン 修理」など、具体的なニーズを持って検索している人に直接アプローチできます。

すでに悩みや欲しいものが明確な「顕在層」に届くため、クリックから問い合わせ・購入につながる確率(CVR)が高いのが最大の強みです。今すぐ客を確実に捕まえたいときに向いています。

📌 ポイント

リスティング広告は「探している人」に出す広告。ニーズが顕在化しているためCVRは平均2〜5%と高く、成果に直結しやすいのが特徴です。

ディスプレイ広告とは「まだ知らない人」に届ける広告

ディスプレイ広告は、ニュースサイトやブログ、YouTube、アプリなどの広告枠に表示される画像・バナー形式の広告です。Googleと提携する世界200万以上のサイト・アプリ(Googleディスプレイネットワーク)に配信でき、まだ自社を知らない潜在層へ幅広くリーチできます。

検索していない人にも表示されるため、認知拡大やブランディング、リターゲティングに強いのが特徴です。一方で、今すぐ買いたいわけではない人にも届くため、クリック単価は安い反面CVRは低めになります。

2つを混同すると広告費が無駄になる

この2つを「同じGoogle広告」とひとくくりに考えてしまうと、目的と手段がずれた運用になりがちです。たとえば「今月中に問い合わせを増やしたい」のにディスプレイ広告に予算を寄せてしまうと、認知は広がっても肝心の成約が伸びません。

❌ よくある失敗

「とりあえずGoogle広告を回す」とディスプレイ広告に予算を集中し、クリックは増えたのに問い合わせがゼロ。目的に合わない媒体選びは、広告費をそのまま溶かしてしまいます。

リスティング広告とディスプレイ広告の比較表

両者の違いを具体的な数値とともに一覧で確認しましょう。数字はあくまで一般的な目安ですが、意思決定の判断材料として役立ちます。

仕組み・費用・成果の違いを一覧で比較

📊 比較データ

項目 リスティング広告 ディスプレイ広告
表示場所 検索結果 提携サイト・アプリ
広告形式 テキスト 画像・バナー・動画
ターゲット 顕在層 潜在層
クリック単価目安 50〜1,000円 10〜100円
CVR目安 2〜5% 0.5〜1%
得意な目的 獲得・成約 認知・再訪促進

表からわかるとおり、クリック単価はディスプレイ広告が10分の1程度と安く、逆にCVRはリスティング広告が数倍高い傾向にあります。つまり「安く広くまくのがディスプレイ」「高くても確実に取りにいくのがリスティング」という関係です。

クリック単価(CPC)で見る費用感の違い

費用面で見ると、両者の性格の違いがよりはっきりします。リスティング広告は競合が多いキーワードほど単価が上がり、士業や不動産、保険などの業種では1クリック1,000円を超えることも珍しくありません。

一方ディスプレイ広告は、1クリック10〜100円程度で大量のインプレッションを獲得できます。限られた予算でもまずは多くの人の目に触れさせたい、というフェーズに適しています。

CVR(コンバージョン率)で見る成果の違い

成果につながる確率で比べると、検索という明確なアクションを起点にするリスティング広告が圧倒的に有利です。CVRが高いということは、同じ問い合わせ1件を獲得するためのコスト(CPA)を抑えやすいということでもあります。

💰 計算例(リスティング広告)

CPC 300円 ÷ CVR 3% = CPA 1万円

100クリック(3万円)で約3件の問い合わせが獲得できる計算です

▶ 関連記事|Meta広告・Google広告

Meta広告とGoogle広告どっちを先にやるべき?費用・効果・向いている商材を比較

目的別・選び方のポイント

比較表で違いを押さえたら、次は「自社はどちらを選ぶべきか」を判断する番です。ここでは選び方の軸を3つに整理します。

ポイント1:今すぐ成果が欲しいならリスティング広告

ポイント 1短期で問い合わせ・売上を伸ばしたい

「来月までに新規客がほしい」「在庫を早く売り切りたい」といった短期の獲得目的なら、顕在層に直接届くリスティング広告が第一選択です。検索需要がある商材であれば、出稿したその日から成果が出始めることもあります。

ポイント2:認知拡大・再訪促進ならディスプレイ広告

ポイント 2まだ知られていない商品・サービスを広めたい

新商品の認知拡大や、一度サイトを訪れた人への再アプローチ(リターゲティング)にはディスプレイ広告が効果的です。サイト訪問者への再訪促進はCVRが通常の2〜3倍になることもあります。

ポイント3:検索需要の有無で判断する

ポイント 3そもそも検索されている商材か

「エアコン 修理」のように検索需要が明確な商材はリスティングが有効ですが、まだ世の中に認知されていない新カテゴリの商品は、そもそも検索されないためディスプレイで需要を作る必要があります。まず検索ボリュームを調べることが判断の起点です。

⚠️ 注意

「どちらか一方だけ」と決めつける必要はありません。多くの成功事例では、リスティングで確実に成約を取りつつ、ディスプレイで認知と再訪を補うという併用型が主流です。

会社資料をダウンロードする →

予算別・目的別のおすすめ配分パターン

実際の運用では「どちらを、どれくらいの比率で回すか」が悩みどころです。ここでは予算規模と目的別に、現実的な配分パターンを紹介します。

月10万円以下:まずはリスティングに集中

予算が限られる場合は、成果に直結しやすいリスティング広告に集中投下するのが鉄則です。月10万円以下ならリスティング100%で、成約が取れるキーワードを見極めることを優先しましょう。ディスプレイに手を広げるのは、獲得の型ができてからで十分です。

💡 ポイント

少額予算でディスプレイに分散させると、どちらも中途半端になりがちです。まずは1媒体・数キーワードに絞って月3〜5件の成約を安定させることが先決です。

月10〜50万円:リスティング7:ディスプレイ3

成約の型ができてきたら、リスティングを主軸にしつつディスプレイで裾野を広げます。目安はリスティング7:ディスプレイ3。ディスプレイはまずリターゲティング(サイト訪問者への再配信)から始めると、少額でも費用対効果を確保しやすくなります。

月50万円以上:認知〜獲得を一気通貫で設計

予算に余裕が出てきたら、ディスプレイで認知を広げ、リスティングで刈り取るという一気通貫の設計が可能になります。目的が「認知拡大」寄りならディスプレイの比率を高め、「獲得最大化」寄りならリスティングを厚くするなど、KPIに応じて配分を調整します。

📊 比較データ

月予算 リスティング ディスプレイ
〜10万円 100% 0%
10〜50万円 70% 30%
50万円〜 50〜60% 40〜50%

▶ 関連記事|Web広告・予算設計

Web広告の費用相場と予算の決め方|CPAから逆算する正しい予算設計

まとめ

リスティング広告とディスプレイ広告は、どちらが優れているという話ではなく、目的とフェーズによって使い分けるべき別の道具です。今すぐの成約を狙うならリスティング、認知と再訪を広げたいならディスプレイ、というのが基本の考え方です。

限られた予算で成果を出すなら、まずは成約に直結するリスティング広告から始め、型ができたらディスプレイで裾野を広げる——この順序を守るだけで、広告費の無駄は大きく減らせます。自社の目的と予算に合った配分で、費用対効果の高い広告運用を実現しましょう。

とはいえ、キーワード選定や配分の最適化は経験がものを言う領域でもあります。「自社に最適な配分が分からない」「運用に手が回らない」という場合は、専門家に相談するのも有効な選択肢です。WEB FLEEKでは、Google広告の設計から運用改善までワンストップでサポートしています。

無料相談する →

よくある質問(FAQ)

Q. リスティング広告とディスプレイ広告はどちらから始めるべきですか?

検索需要がある商材であれば、成果に直結しやすいリスティング広告から始めるのがおすすめです。月10万円以下の予算ならリスティングに集中し、成約の型ができてからディスプレイ広告を追加する順序が失敗しにくいです。

Q. ディスプレイ広告はCVRが低いのに使う意味はありますか?

はい。ディスプレイ広告はクリック単価が安く、認知拡大やサイト訪問者への再訪促進(リターゲティング)に強みがあります。特にリターゲティングは通常より高いCVRが期待でき、リスティングと併用することで全体の獲得効率を高められます。

Q. 2つを同時に運用する場合の予算配分の目安は?

月10〜50万円の場合はリスティング7:ディスプレイ3が目安です。ディスプレイはまずリターゲティングから始めると少額でも費用対効果を確保しやすくなります。予算やKPIに応じて比率を調整してください。

Q. 検索されない新商品はどちらの広告が向いていますか?

まだ検索需要がない新カテゴリの商品は、リスティング広告では表示機会が限られます。この場合はディスプレイ広告で認知を広げ、需要そのものを作っていくアプローチが有効です。


この記事の監修者

株式会社WEB FLEEK 代表取締役 歌川大介の顔写真

歌川 大介 うたがわ だいすけ

株式会社WEB FLEEK 代表取締役

Google広告Meta広告LINE公式アカウントLP制作SEO

中小企業のデジタルマーケティングを設計から実行までワンストップで支援。広告運用・LINE構築・LP制作・動画制作を横断し、「売れる仕組み」をいちからつくることを得意とする。

あわせて読みたい

BLOG TOP

CONTACT

まずは、30分。
無料でご相談ください。

ワンストップで貴社の課題解決をサポートします。