LP・HP制作 2026.08.31

ホームページリニューアルの進め方|費用相場・制作会社の選び方・失敗しないポイント

ホームページリニューアルの進め方|費用相場・制作会社の選び方・失敗しないポイント

「サイトが古くなってきたのでホームページをリニューアルしたい」——そう考えたとき、まず何から手をつければいいのか迷う経営者・担当者は少なくありません。デザインを新しくしただけで問い合わせが増えなかった、公開後に検索順位が下がってしまった、という失敗も現場ではよく起こります。

ホームページリニューアルは「作り直す作業」ではなく、集客の設計をやり直すプロジェクトです。進め方の順番を間違えると、数百万円かけても成果が変わらないサイトができあがってしまいます。

この記事では、中小企業のホームページリニューアルについて、必要性を判断するサインから費用相場、7ステップの具体的な進め方、制作会社の選び方、そして失敗を避けるための対策まで実務ベースで解説します。読み終えるころには、自社が今どのフェーズにいて、次に何をすべきかが明確になっているはずです。

ホームページリニューアルが必要になる4つのサイン

リニューアルは「なんとなく古いから」という理由で始めると、目的があいまいなまま予算だけが膨らみます。まずは自社サイトが本当に作り替えるべき状態なのかを、客観的な指標で判断しましょう。

サイン1:問い合わせ数が頭打ちになっている

アクセス数は横ばい、あるいは伸びているのに問い合わせが増えない場合、サイトの構造や導線に問題があります。

一般的なコーポレートサイトの問い合わせ率(訪問者のうち問い合わせに至る割合)は0.5〜2%程度が目安です。月1,000セッションあるのに問い合わせが月1件しかないなら、コンテンツではなく導線設計を疑うべき段階といえます。

特に多いのが、サービス紹介ページから問い合わせフォームへの導線が「ヘッダーのメニューだけ」というケースです。ページを読み終えた読者がそのまま行動できる位置にボタンがないと、大半は離脱します。

📊 判断の目安

月間セッション数 × 1% が想定問い合わせ数。実績がその半分を下回るなら、導線とページ構成の見直し余地が大きいと考えられます。

サイン2:スマートフォン表示が崩れている・表示が遅い

中小企業サイトの流入は、業種にもよりますが全体の60〜80%がスマートフォン経由です。パソコン用に作られたサイトを縮小表示しているだけの状態では、文字が読みにくく電話番号もタップできず、ほとんどの訪問者を取りこぼします。

表示速度も無視できません。Googleは表示に時間がかかるページの評価を下げますし、読み込みに3秒以上かかると離脱率が大きく跳ね上がることが各種調査で示されています。

画像が最適化されていない、不要なプラグインが積み重なっている、古いテーマを使い続けている——こうした技術的負債が溜まっているなら、部分修正よりリニューアルのほうが結果的に安く済みます。

サイン3:自社で更新できず情報が古いまま止まっている

「お知らせの最終更新が2年前」「代表挨拶の内容が現在の事業と合っていない」という状態は、訪問者に「この会社は動いていないのでは」という不安を与えます。

更新が止まる最大の原因は、更新のたびに制作会社へ依頼が必要で、費用と時間がかかる構造になっていることです。管理画面から担当者自身が編集できる仕組みに作り替えるだけで、情報の鮮度は劇的に変わります。

サイン4:採用・営業の現場で「見せられない」と言われている

営業担当が商談でサイトを開かない、採用面接で応募者からサイトについて質問されない——これは社内から出てくる重要なサインです。

ホームページは名刺代わりの信用装置でもあります。取引先や求職者は、必ず一度は会社名で検索します。そこで表示されるサイトの印象が、そのまま企業の印象になります。

リニューアル前に固めておく3つの前提

制作会社に相談する前に、社内で決めておくべきことがあります。ここを飛ばすと、制作会社の提案を評価する基準がなくなり、「デザインが好みかどうか」だけで数百万円の意思決定をすることになります。

前提1:目的をKGI・KPIとして数値で定義する

「かっこよくしたい」ではなく、「問い合わせを月5件から15件に増やす」という形で目標を定義します。

目的が決まれば、優先すべきページも自動的に決まります。問い合わせ獲得が目的ならサービス紹介ページと事例ページに投資すべきですし、採用が目的なら社員インタビューと職場環境の情報を厚くすべきです。

💰 投資回収の計算例

制作費200万円 ÷ 受注単価50万円 × 成約率25% = 16件

追加問い合わせ16件で投資回収。月3件増なら約5〜6か月で元が取れる計算になります。

前提2:現状サイトのデータを棚卸しする

今のサイトのどのページが読まれていて、どこから流入しているのかを把握せずにリニューアルすると、実は成果を出していたページを削除してしまう事故が起こります。

最低限、次の3点はリニューアル前に記録しておきましょう。

  • アクセス解析ツールで見る「ページ別のセッション数」上位20ページ
  • 検索経由で流入しているキーワードと、そのランディングページ
  • 現在の全ページのアドレス一覧(サイト構造の全体像)

この3点があれば、新サイトで残すべきページと統合すべきページを根拠を持って判断できます。特にアドレス一覧は、後述するリダイレクト設定で必須になります。

⚠️ 注意

アクセス解析が未導入のサイトは、リニューアル前に最低でも3か月分のデータを取ってから着手するのが理想です。データがないまま作り替えると、改善したのか悪化したのかを判断できなくなります。

前提3:費用相場とスケジュールの目安を把握する

予算感がないまま相見積もりを取ると、金額差の理由が判断できません。おおまかな相場を押さえておきましょう。

📊 ホームページリニューアルの費用・期間の目安

規模 費用 期間
テンプレート活用(10ページ前後) 30〜80万円 1〜2か月
オリジナル制作(15〜30ページ) 100〜250万円 3〜4か月
戦略設計・撮影・記事制作込み 250〜500万円 4〜6か月

ここに含まれないことが多いのが、写真撮影費・原稿執筆費・公開後の保守費です。見積書を比較する際は、この3項目が含まれているかを必ず確認してください。保守費は月額1〜5万円程度が一般的な水準です。

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ホームページリニューアルの進め方7ステップ

ここからが本題です。実際のリニューアルプロジェクトは、次の7ステップで進みます。上流の設計に時間をかけるほど、後工程の手戻りが減ります。

戦略・設計フェーズ(ステップ1〜3)

ステップ 1現状分析と課題の言語化

アクセスデータ、問い合わせ内容、営業現場の声を集めて「誰が・何を求めて来ていて・どこでつまずいているか」を整理します。ここで出た課題が、そのまま新サイトの要件になります。所要期間は2〜3週間です。

ステップ 2サイト構成(サイトマップ)の設計

どのページを残し、統合し、新設するかを一覧で決めます。同時に、検索されているキーワードとページを紐づけておくと、公開後の検索流入が安定します。旧サイトのアドレスと新サイトのアドレスの対応表もここで作ります。

ステップ 3ワイヤーフレームと原稿の作成

各ページの要素の並び順と、実際に載せる文章を先に決めます。デザインより原稿が先です。文章が固まっていないままデザインに入ると、後から文字量が合わずレイアウトを作り直すことになります。

制作フェーズ(ステップ4〜5)

ステップ 4デザイン制作

トップページと主要な下層ページのデザインを作成します。確認は「好みかどうか」ではなく「ステップ1で定義した課題が解決されているか」という基準で行ってください。パソコンとスマートフォンの両方を必ず確認します。

ステップ 5実装と管理画面の構築

デザインをもとにサイトを構築し、お知らせや事例などを社内で更新できる仕組みを整えます。この段階で「どのページを誰が更新するのか」を決めておくと、公開後の運用が止まりません。

公開・改善フェーズ(ステップ6〜7)

ステップ 6公開前チェックとリダイレクト設定

アドレスが変わるページには、旧アドレスから新アドレスへ自動転送する設定を漏れなく入れます。フォームの送信テスト、アクセス解析タグの設置確認、スマートフォン表示の最終確認もこのタイミングです。

ステップ 7公開後の計測と改善

公開はゴールではなくスタートです。公開1か月後・3か月後に、問い合わせ数と検索順位をリニューアル前と比較します。想定どおりに動いていない箇所を特定し、コンテンツ追加や導線修正を継続します。

📌 ポイント

ステップ1〜3の設計フェーズに、全体スケジュールの4割程度を充てるのが理想です。ここを圧縮したプロジェクトほど、制作フェーズでの修正が増えて結局は納期が延びます。

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失敗しない制作会社の選び方

リニューアルの成果は、制作会社選びで7割決まると言っても大げさではありません。デザインの見た目だけで選ばないための判断軸を持ちましょう。

見積書で必ず確認すべき項目

見積金額の総額だけを比べても意味がありません。次の項目が明記されているかを確認してください。

  • 制作するページ数と種類(トップ・下層・記事テンプレートの内訳)
  • 原稿と写真は誰が用意するか(自社準備なら制作費は下がるが工数は増える)
  • リダイレクト設定の有無(含まれていない見積もりは要注意)
  • 公開後の保守範囲(更新代行の回数、障害対応、システムの更新作業)
  • 修正回数の上限(デザイン2回まで、などの制限)

安い見積もりの多くは、原稿執筆・写真撮影・リダイレクト設定・保守が含まれていません。それらを後から追加すると、結果的に高い見積もりと同額かそれ以上になるケースが珍しくありません。

提案内容から実力を見抜く3つの質問

初回打ち合わせで次の3つを聞くと、その会社が「作るだけ」なのか「成果まで見る」のかがはっきりします。

質問1:「弊社サイトの現状の課題はどこにあると思いますか」——事前にアクセス状況や競合を調べて具体的に答えられる会社は、設計から関われる会社です。

質問2:「公開後、どのような指標をどう追いますか」——問い合わせ数や検索順位の話が出てくるか、それとも納品して終わりかが分かります。

質問3:「同業種の制作実績と、その後の成果を教えてください」——数字で語れる実績があるかどうかが判断材料になります。

❌ よくある失敗

実績サイトの見た目だけで選んでしまうケース。デザインが美しいことと、問い合わせが増えることは別の能力です。制作実績とあわせて「その後どうなったか」を必ず確認しましょう。

契約前に決めておく公開後の運用体制

公開後に誰がどこまで面倒を見るのかを、契約書レベルで明確にしておきます。曖昧なまま進めると、「軽微な修正のつもりが有料だった」といったトラブルにつながります。

具体的には、月額保守の範囲、緊急時の連絡手段と対応時間、担当者が変わった場合の引き継ぎ方法、契約終了時にサイトのデータを引き渡してもらえるかを確認してください。最後の項目は特に重要で、これが曖昧だと将来別の会社に乗り換えられなくなります。

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よくある5つの失敗と対策

最後に、現場で実際に起きているリニューアルの失敗パターンと、その回避策をまとめます。

失敗1:公開直後に検索流入が激減する

最も多く、最もダメージが大きい失敗です。原因のほとんどは、旧アドレスから新アドレスへの転送設定が漏れていることにあります。

これまで検索上位に表示されていたページのアドレスが変わり、転送も設定されていなければ、そのページの評価はゼロからやり直しになります。検索流入が半分以下に落ち、回復に3〜6か月かかることも珍しくありません。

対策は、ステップ2で作成した旧アドレスと新アドレスの対応表をもとに、全ページ分の転送設定を入れること。公開後1週間は、検索エンジンの管理ツールでエラーページが増えていないかを毎日確認します。

失敗2:デザインを刷新しただけで成果が変わらない

見た目は新しくなったのに問い合わせ数が変わらない、というパターンです。これは課題の定義(ステップ1)を飛ばして、いきなりデザインから入ったプロジェクトで起こります。

成果を変えるのは、どのページに何の情報を、どんな順番で置くかという構成です。デザインはその構成を伝わりやすくする手段にすぎません。「誰に何を伝えて、どう行動してほしいか」を先に決めてください。

失敗3:公開後に更新されず、また古いサイトになる

数年後に同じ悩みを繰り返さないために、公開時点で「誰が・何を・どのくらいの頻度で更新するか」を決めておきます。

おすすめは、実績紹介やお知らせなど更新頻度の高いページを社内で編集できるようにし、デザインを伴う変更のみ制作会社に依頼する分担です。更新のハードルが下がるだけで、情報の鮮度は大きく変わります。

失敗4:スマートフォンでの確認を後回しにする

パソコンの大画面で確認を進め、スマートフォンは最後にざっと見るだけ——この進め方だと、実際の訪問者の大半が見る画面の品質が落ちます。

デザイン確認の段階から、必ず自分のスマートフォンで実機確認してください。ボタンが指で押しやすいか、電話番号がタップで発信できるか、フォームの入力欄が小さすぎないか。この3点だけでも成果は変わります。

失敗5:公開をゴールにして予算を使い切る

制作費に全予算を投じ、公開後の改善や集客に回すお金が残っていないケースです。

どれだけ良いサイトを作っても、訪問者が来なければ成果は生まれません。制作予算の20〜30%は公開後6か月の改善・集客費として残しておくのが現実的な配分です。広告やコンテンツ追加に振り向けることで、リニューアルの効果を早く回収できます。

💡 ポイント

リニューアルと同時に検索エンジン経由の集客施策や広告運用を設計しておくと、公開直後から成果の立ち上がりが早くなります。制作と集客を切り離さないことが重要です。

まとめ

ホームページリニューアルは、デザインを新しくする作業ではなく、集客の設計をやり直すプロジェクトです。この記事の要点を整理します。

  • 着手判断:問い合わせの頭打ち、スマートフォン非対応、更新停止、社内から見せられないという声——この4つのサインで判断する
  • 事前準備:目的を数値で定義し、現状データを棚卸しし、費用相場を把握してから制作会社に相談する
  • 進め方:現状分析→構成設計→原稿作成→デザイン→実装→公開・転送設定→計測改善の7ステップ。設計に全体の4割の時間を充てる
  • 会社選び:見積書の内訳と、公開後の指標をどう追うかを必ず確認する
  • 失敗回避:転送設定の漏れが最大のリスク。制作予算の2〜3割は公開後の改善に残す

自社だけで判断が難しい場合は、まず現状サイトの課題整理から専門家に相談するのが近道です。WEB FLEEKでは、ホームページ制作から広告運用、LINE公式アカウント構築まで一貫して支援しており、「作って終わり」ではなく問い合わせが増える仕組みづくりをご提案しています。

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よくある質問(FAQ)

Q. ホームページリニューアルの適切なタイミングは何年ごとですか?

目安は3〜5年ごとです。ただし年数よりも状態で判断してください。スマートフォン表示が崩れている、表示速度が遅い、問い合わせが頭打ちになっている、社内で更新できない——このいずれかに該当するなら、年数に関わらず検討すべき段階です。逆に成果が出ていて更新も回っているなら、部分改修で十分なケースもあります。

Q. リニューアルすると検索順位は下がりますか?

適切に進めれば下がりません。順位が落ちる主な原因は、アドレス変更時の転送設定漏れと、既存のコンテンツを大幅に削減してしまうことです。旧アドレスと新アドレスの対応表を作って全ページ分の転送を設定し、既存の集客ページの内容は削らず引き継ぐことで、順位は維持できます。むしろ構成とコンテンツを整理することで順位が上がるケースも多くあります。

Q. 費用を抑えてリニューアルする方法はありますか?

テンプレートを活用する、原稿と写真を自社で用意する、全ページを一度に作り替えず優先度の高いページから段階的に進める、という3つの方法があります。特に原稿の自社準備は費用インパクトが大きく、30〜50万円程度の削減につながることもあります。ただし転送設定と公開前チェックだけは費用を削らないでください。ここを削ると集客資産を失うリスクがあります。

Q. リニューアルの効果はいつ頃わかりますか?

問い合わせ率の変化は公開1か月後には見え始めます。一方、検索経由の流入は評価が安定するまでに3〜6か月かかるため、短期の変動で判断しないことが大切です。公開1か月後・3か月後・6か月後の3時点で、リニューアル前の同期間と比較する運用がおすすめです。比較のため、リニューアル前のデータを必ず記録しておきましょう。

Q. 制作会社に丸投げしても大丈夫ですか?

目的の定義と原稿の内容確認は、自社が主体的に関わるべき領域です。自社の強み・顧客の悩み・営業現場のリアルな声は、外部の制作会社には分かりません。デザインや実装は任せてよいですが、「誰に何を伝えるか」の部分だけは社内で決めてください。ここを丸投げすると、きれいだけれど自社らしさのないサイトになりがちです。


この記事の監修者

株式会社WEB FLEEK 代表取締役 歌川大介の顔写真

歌川 大介 うたがわ だいすけ

株式会社WEB FLEEK 代表取締役

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中小企業のデジタルマーケティングを設計から実行までワンストップで支援。広告運用・LINE構築・LP制作・動画制作を横断し、「売れる仕組み」をいちからつくることを得意とする。

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