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LINE公式アカウントの標準リッチメニューは「1パターン固定」ですが、Lステップを導入すると「タブ切り替え」「ユーザー別の出し分け」「アクション連動」という3つの高度な機能が解放されます。
📊 ポイント
この3つの機能を活用するだけで、リッチメニュー経由のCVR(コンバージョン率)は平均1.8〜2.5倍に向上します。しかし、設定方法がやや複雑なため、正しく設定できていない企業が少なくありません。
本記事では、Lステップのリッチメニューの設計思想から、タブ切り替え式の具体的な設定手順、セグメント別出し分けの実装方法まで、実践で使えるレベルで解説します。
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Lステップのリッチメニューが標準機能と違う3つのポイント
ポイント①:タブ切り替えで情報量を2倍以上に
LINE公式アカウントの標準機能では、リッチメニューは1枚の画像のみ。6分割が上限のため、表示できるボタンは最大6つです。Lステップでは、メニュー画像内に「タブ」を設置し、タップで別のメニューに切り替えることができます。
2タブなら12ボタン、3タブなら18ボタン分のアクションを設置可能。ユーザーが必要な情報にすばやくアクセスできるため、タップ率と満足度が大幅に向上します。
ポイント②:ユーザー属性に応じた自動出し分け
Lステップでは、友だちのタグ、スコア、友だち情報に基づいてリッチメニューを自動で切り替えることができます。
- 未購入ユーザー:サービス紹介、お試しクーポン、よくある質問を表示
- 購入済みユーザー:再注文、ポイント確認、お問い合わせを表示
- VIPユーザー:限定メニュー、優先予約、VIPラウンジを表示
📌 ポイント
同じLINEアカウントなのに、ユーザーによって見えるメニューが異なる——この「パーソナライズ体験」が、エンゲージメントとCVRを劇的に高めます。
ポイント③:タップ時にアクション(タグ付与・シナリオ起動)を連動
標準のリッチメニューでは、ボタンタップ時の動作は「URLを開く」「テキストを送信」程度に限られます。Lステップでは、タップ時に以下のアクションを自動実行できます。
- タグの付与/削除:「料金ページを見た」タグを自動付与し、興味度を測定
- シナリオの開始/停止:特定のボタンをタップしたらフォローシナリオを起動
- 友だち情報の更新:タップ回数をカウントして友だち情報欄に記録
- リッチメニューの切り替え:タップでメニュー画面を切り替え(タブ機能の実現)
タブ切り替え式リッチメニューの設計と設定手順
タブ切り替えの設計パターン
タブ切り替え式リッチメニューの代表的なパターンは以下の3つです。
パターンA:2タブ(メイン / サブ)
最もシンプルで導入しやすい構成。タブ1に主要メニュー(予約、商品、クーポン)、タブ2に補助メニュー(FAQ、アクセス、お問い合わせ)を配置。中小企業にはこのパターンが最適です。
パターンB:2タブ(通常 / 会員限定)
タブ1は全ユーザー共通のメニュー、タブ2は会員登録済みユーザーだけが見られる限定メニュー。「タブ2を見るには会員登録が必要です」という仕掛けで、登録率を高めるテクニックです。
パターンC:3タブ(メイン / カテゴリ / マイページ)
ECサイトや多メニューのサービスで有効。タブ1にメインメニュー、タブ2に商品カテゴリ一覧、タブ3にマイページ(注文履歴、ポイント、設定)を配置。アプリに近いユーザー体験を提供できます。
設定手順(ステップバイステップ)
Lステップでタブ切り替え式リッチメニューを設定する手順は以下の通りです。
- メニュー画像を2枚(または3枚)作成:各タブのメニュー画像をCanvaやFigmaで作成。画像の上部にタブのデザイン(「メニュー」「マイページ」など)を含める
- Lステップ管理画面で「リッチメニュー」を開く
- メニュー1(タブ1)を作成:画像をアップロードし、各エリアにアクションを設定
- メニュー2(タブ2)を作成:同様に画像とアクションを設定
- タブ切り替えアクションを設定:メニュー1のタブ2ボタンに「リッチメニュー変更→メニュー2」を、メニュー2のタブ1ボタンに「リッチメニュー変更→メニュー1」を設定
- デフォルトメニューを設定:友だち追加時にメニュー1が表示されるよう、友だち追加時アクションに「リッチメニュー変更→メニュー1」を追加
- テスト:自分のアカウントでタブ切り替えが正常に動作するか確認
セグメント別リッチメニューの出し分け設定
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出し分けの条件設計
セグメント別のリッチメニュー出し分けは、以下の流れで設計します。
- ユーザーの分類基準を決める:購入回数、来店頻度、会員ランクなど
- 分類ごとのリッチメニューを作成:各セグメントに最適なメニュー構成を設計
- 切り替えトリガーを設定:どのタイミングでメニューを切り替えるかを決定
例えば、ECサイトの場合:
- 未購入者メニュー:「商品一覧」「初回限定クーポン」「お客様の声」「FAQ」「LINE限定セール」「お問い合わせ」
- 購入者メニュー:「再注文」「注文履歴」「ポイント確認」「新商品」「レビュー投稿」「お問い合わせ」
購入完了時に「行動_購入完了」タグが付与されたら、自動でリッチメニューを購入者メニューに切り替えるアクションを設定します。
時間帯別・キャンペーン別の自動切り替え
Lステップのスケジュール機能を使えば、時間帯やキャンペーン期間に応じたリッチメニューの自動切り替えも可能です。
- ランチタイム(11:00〜14:00):ランチメニュー+ランチクーポンのメニューに自動切り替え
- セール期間(3日間):通常メニューをセール特設メニューに期間限定で切り替え
- イベント当日:イベント専用メニュー(タイムテーブル、会場MAP、特典受取)に切り替え
これにより、ユーザーが「今必要な情報」を最適なタイミングで提供できるようになります。
CVRを最大化するリッチメニューの運用テクニック
ヒートマップ分析でボタン配置を最適化
Lステップのリッチメニューでは、各ボタンのタップ数を計測できます。このデータを「ヒートマップ」のように可視化し、タップ率の高いボタンと低いボタンを把握しましょう。
タップ率が低いボタンは、以下の改善を試みます。
- 位置の変更:タップ率の低いボタンを左上(視線が最初に向く位置)に移動
- デザインの変更:色のコントラストを強くする、アイコンを変更する
- ラベルの変更:「サービス一覧」→「あなたに合うプランを見つける」のように、行動を促す文言に
- 不要なボタンの削除:3ヶ月以上タップ率1%未満のボタンは削除または入れ替え
季節・イベントに合わせたメニュー更新
リッチメニューは「常に同じ」である必要はありません。季節やイベントに合わせてメニューを更新することで、新鮮さを保ちタップ率を維持できます。
- 季節メニュー:春夏秋冬で背景色やビジュアルを変更
- キャンペーン対応:セール期間中は「SALE」ボタンを追加
- 新サービス対応:新メニュー/新商品のリリース時にボタンを追加
📊 ポイント
月1回のペースでリッチメニューを更新している企業は、固定メニューの企業と比較してタップ率が平均1.4倍高いというデータがあります。
まとめ
- Lステップのリッチメニューは3つの武器:タブ切り替え、セグメント出し分け、アクション連動
- 2タブ構成から始める:メイン+サブの構成が最もバランスが良い
- 購入/未購入でメニューを出し分ける:パーソナライズでCVR1.8〜2.5倍
- タップデータを基にABテスト:ボタン配置・デザイン・ラベルを継続改善
- 月1回はメニューを更新:鮮度を保ちタップ率を維持
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よくある質問(FAQ)
Q. Lステップのリッチメニュー設定にはどのプランが必要ですか?
スタートプラン(月額2,980円)からリッチメニューの設定・タブ切り替えが可能です。セグメント別の自動出し分けもスタートプランで利用できます。ただし、登録できるリッチメニュー数はプランによって異なるため、多数のパターンを使い分けたい場合はスタンダードプラン以上が必要になることがあります。
Q. リッチメニューの画像作成を外注する場合の費用は?
タブ切り替え式の場合、2枚セットで10,000〜30,000円が相場です。セグメント別の出し分けで4〜6枚必要な場合は30,000〜80,000円程度。Canvaの無料テンプレートを使えば自作も可能ですが、ブランドイメージを重視する場合はプロに依頼することをおすすめします。
Q. タブ切り替えとセグメント出し分けを同時に使えますか?
はい、同時に使えます。例えば、未購入ユーザーには2タブのAメニュー、購入済みユーザーには2タブのBメニューを表示するという設定が可能です。これにより、4枚のリッチメニュー(A-タブ1、A-タブ2、B-タブ1、B-タブ2)を使い分ける高度な運用が実現できます。